日本は、少子高齢化と人材不足、都市化と過疎化など、アジアの多くの国・地域より一足先に「成長ゆえの課題」が同時進行してきましたが、試行錯誤を重ねながら、これら課題に対する知識や経験を蓄積してきたとも云えます。一方で、アジアの多くの国・地域においても、やがてこれら同じ課題に直面することになると考えられますが、日本がこれまで蓄積してきた知見を、公共財的に活かしてもらうことができます。日本が、他のアジアの国地域とより協力的になれば、お互いに一層有益な関係になれると信じています。
私は政治家時代から今なお、こうした日本とアジアの真の友愛を考え、活動しております。友愛とは、自分の自由と人格の尊厳を尊重するとともに、他者の自由と人格を尊重する思想です。そしてこの実現の鍵となるのが、やはり「人」です。「人と人との触れ合い」を通じてはじめて、我々は真にわかりあうことができ、お互いの知識、技術をともに学びあうことが、様々な協力にむけた第一歩となるのです。
当機構は、これら日本とアジアの諸課題の解決、そして真の人と人との友好に向け、留学事業から人材事業を中心として、新たな時代への教育と人材育成に引き続き尽力してまいります。この実現に向け、皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。
2025年5月
元内閣総理大臣
一般財団法人 日中亜細亜教育医療文化交流機構
最高顧問 鳩山友紀夫(由紀夫)
2008年、日本が世界基準のグローバル国家としてさらなる発展を遂げる為、外国人留学生の受入拡大を国家戦略に策定しました。
2011年この政策を受け、私ども有志は中国やアジア各国からの優秀な人材受入を積極的に推進していくことを目的に本財団を設立しました。
弊財団では、大きく3つの事業を展開しています。
1つ目は、「日本の大学への留学を目指す海外の高校生や大学生の留学をサポートする事業」です。
日本留学に関する情報を網羅したガイドブック「日本留学指南」の出版事業、さらには日本の大学への海外からの留学生の直接受入を実現するためのワンストップソリューション「日本大学連合学力試験/JPUE」の提供という大きく2つのプロジェクトを推進しております。
2つ目は、「日本を目指す外国人の方々への日本語の指導」です。
従来の読む・聞く主体の日本語学習を改め、真に使える日本語を目指し、4技能での日本語指導の為のメソッドや学習の為のテキスト開発、またこれらのメソッドを活用し日本の大学で留学生への指導を受託し留学生別科を運営、さらには関連団体では日本語の4技能能力試験を実施、日本での留学・就職・また生活全般に使える日本語の習得を促しています。
3つ目は、「日本での就労を希望するSSW(特定技能労働者)の受け入れ促進活動」です。
急速な少子高齢化が進む我が国の各方面の産業を維持・拡大していく為に必要な外国人の就労希望者受け入れを進めています。
現在は東京と大阪の国内拠点の他、上海、香港、マカオ、台湾、マレーシア、フィリピン、ベトナムに活動拠点を設置、海外から数万人規模の人材受け入れサポートを実現しています。
今後も日本国内の大学や企業との連携を強化、優秀な海外からの人材受け入れを推進し、日本のグローバル化を実現してまいる所存でございますので、よろしくお願い申し上げます。
2025年1月
一般財団法人 日中亜細亜教育医療文化交流機構
代表理事 山田敬三